仕事をしていると、その職種でより上を目指して実績を重ねたいと思うものですし、目標を持って仕事に取り組むという事はとても大切なことです。
もちろん介護の仕事でも実績を重ねて、資格を取得したりお給料面に反映させたりすることが出来ます。
キャリアアップ制度
介護業界でも取り入れられているこのキャリアアップ制度。
どの職場で自分が働きたいのか、現場であれば訪問事業なのか施設事業なのか又は通所事業なのか。
それとも介護のプロ的立ち位置のケアマネージャーなのか・・・。
それぞれの職場で必要な資格を取得していくことが介護業界におけるキャリアアップと言えるでしょう。
まずは介護職員初任者研修から始まり、介護福祉士そしてケアマネージャー。
これらの資格は現場で勤務しながら取得出来ますし、取得出来た際には、介護業界での働き方の幅が広がるという事が最大の魅力です。
そしてキャリアアップを目指す為には、事業計画を基本とした目標を立てることが重要になってきます。
事業計画とは
事業計画は年間でどの様に、施設全体で取り組んでいくのかを目標として挙げます。
例えば
・平均利用者数をこれぐらいにする
・施設で使用しているシステムを有効活用する
・不要な出費削減の為に施設全体で取り組む
・利用者様の意見をアンケートという形で定期的に集計して取り入れていく
等々です。
そしてその事業計画を元に自分自身の目標を立てていきます。
目標と言ってもそんなに難しく考える必要はなく、利用者様を主体として『こういう風にしていきたい』『こんな風になりたい』という所から入っていけばいいのかなと思います。
目標の立て方
1. 介護の世界に初めて足を踏み入れた人であれば、
・利用者様がここに来て良かったと思える様に、毎日笑顔で接する
・1日の業務内容を把握し、スムーズに遂行出来るようになる
・知識を得る為に、施設内部や外部問わずに研修には積極的に参加する
こんな感じの目標を立てて、その中で短期で達成できるものと年間で達成を目指すものに分けます。
2. 業務に慣れてくればそこから更に、
・利用者様個々のケアプランを理解し、ケアプランに沿った介護を考えて実行していく
・新人職員の指導を丁寧に行う
・利用者様とのコミュニケーションを円滑に行い、信頼関係を築く
という風に初心者段階から少しスキルアップした目標を立てます。
3. 資格取得時期になれば、
・介護福祉士の資格取得を目指す
・ケアマネージャーの資格取得を目指す
等の目標を立てることができます。
ここまで来ればかなりのキャリアアップにつながります。
更に掘り下げると・・・
上記が大体3年目ぐらいまでの目標設定になりますが、その後生活相談員や サービス提供責任者、ケアマネージャー等の立ち位置になるとまた違った目標設定が求められます。
4. 生活相談員として働いている私自身を例にしますと、
・請求業務に関するトラブルに円滑に対応できるようにする
・1日平均利用者数を〇〇人にする
こんな感じで目標を立てます。
そしてそれぞれの目標には達成時期と、達成するための具体的内容が必要になってきます。
例えば上記目標に対しての具体的内容として、
・請求に関してのトラブルがあった時は、担当ケアマネージャーや事務員、請求ソフトの会社等とも連携をとって解決し、またどの様にして解決したのかを記録に残す事で、次回からはスムーズに対応出来る様にする
・平均利用者数達成の為に、居宅支援事業所への営業活動をどれぐらいの頻度で行う等が挙げられると思います。
キャリアアップの道はずっと続く
このようにそれぞれの立ち位置で目標設定が変わってきますし、上を目指せば目指す程利用者様を主体とした目標から、自分自身が働く施設
運営に直結する目標へと幅が広がっていきます。
常に新しい利用者とのお付き合いがありますし、これから団塊の世代の方が利用する時代になれば、今までとは違ったサービス提供も考えていかなければなりません。
例えば、一昔前であれば集団で行動することに慣れている以前からの利用者様とこれから利用することになる方に対して、同じようなサービス提供の仕方では満足して頂けないということです。
そこがまたおもしろい所でもあり、目標を立てる上で重要になってくる所にもなります。
また介護保険制度も徐々に変わっていきますので、それに対しても対応していかなければなりませんし、それに適応出来る事業所が生き残っていくとも考えられます。
キャリアアップのための目標は考えれば考える程たくさんでてきますが、最終的に一番大切なのは、『自分自身が年老いた時にどの様なサービスを提供してくれる事業所のお世話になりたいか?』