記録を打つ時間も限られている中、良い記録を作成するためにはどのようにしていけばよいのでしょうか。
記録は5W1Hが必須
5W1Hは文章を書く際には必要ですが、介護記録にも5W1Hは必須となります。いつ(When)、どこで(Where)、誰が(Who)、何を(What)、なぜ(Why)、どうやって(How)をしっかりと明記しておきましょう。
例えば
悪い例)「Aさんが転倒した。ナースが処置をしたが、痛みがとれなかったので受診をした」
良い例)「〇〇時にAさんが食堂で転倒した。その後ナースが腰の処置をしたが、痛みがとれなかったので〇〇病院を受診した」
良い例のように書くと伝わりやすいでしょう。
読み手の気持ちを考えて、伝わりやすいのか、疑問を生んでしまう文章になっていないかをしっかりと考えながら書くようにしましょう。
しかし、必ずしも5W1Hのすべてが必要とはいいません。これに縛られすぎますと、膨大な記録の量になりますので、適切な使い方で書くことが大切になります。
ポイントを落とさない
記録を書く際には、記録をしておきたいポイントがあるかと思います。そのポイントを中心に書くと書きやすいといえます。
コツとしては、最初にそのポイントを持っていくということです。
「〇〇だから〇〇だ」という書き方ではなく「〇〇だ。なぜなら〇〇だから」という書き方の方が良いといえます。
結論から書くことがコツの一つです。結論から書くことによって、記録しておきたいポイントをまず明示することができますので、読み手としても理解が早くなるメリットがあります。
箇条書きも必要
記録には様々なことを記載しますが、時には記録が長文になってしまうことがあります。
その場合には、そのまま記録をしても良いですが場合によっては読みにくい可能性もあります。
そんな時は箇条書きで記載する方法もあります。箇条書きで書くとポイントが分かりやすく、読み手も書き手も読みやすい記録となるでしょう。
特に登場人物が複数存在する場合の記録では、このような書き方は読みやすく適しているといえます。重要な部分を箇条書きにすることによって、余計な情報をなくした読みやすい内容を作ることができるでしょう。
時短をするためのコツ
介護記録を作成するためには、時間がかかると思いがちですが、実は時短をするコツがあります。あっという間に記録を書くためのコツとはどのようなものがあるのでしょうか。
おすすめの方法は、パソコンで記入している場合テンプレートを作成しておくということです。介護記録は実は同じことを書くことが多いのです。
例えば、排せつ介助であれば一日に4回~7回ほど書きます。それごとに記載をすると非常に労力がかかります。そのため、テンプレートを作っておくと記録の打つ速さは非常に早くなります。
また、これは手書きでも使える方法ですが、要所をおさえた書き方が非常に大切になります。要所をおさえるということは余計な情報は省くということです。
自分の記録を見直していらないと思う部分を一度確認をしてみましょう。そうすることによって、余計なことを省いた、要所を押さえた記録を書くことができます。
まとめ
介護記録は非常に時間が取られますし、気を遣いますので面倒だと感じる方も多いです。しかし、きちんと書くことによって記録が適正化されますし、上司からの評価も上がるでしょう。管理職は記録を読んで情報収集をしている場合が多いからです。
まとめる側の立場にたって、記録を作るためには自分がその場にいなくても記録を見ただけで理解を出来るのか?と疑問に感じて作成することが大切です。
良い記録は仲間からも信頼されますし、仕事の質も上がります。