サービス提供責任者は誰でもなれるような仕事ではなく、一定の資格や要件が必要になってきます。サービス提供責任者になるにはどのような資格と要件が必要なのか、またサービス提供責任者における研修とはどのようなものがあるのかご紹介していきます。
サービス提供責任者の要件と資格とは?
サービス提供責任者は訪問介護の事業所には必ず1名以上の配置が必要であり、利用者の人数が増えるごとに配置人数も増加していきます。
サービス提供責任者になれる資格は介護福祉士、看護師、実務者研修修了者です。この3つの資格のみがサービス提供責任者として活躍できるのです。
かつては初任者研修取得者もサービス提供責任者として従事することができましたが、2018年度から要件が変更され、初任者研修だけ修了していてもサービス提供責任者になることが出来なくなりました。
サービス提供責任者はその名の通り、提供されるサービスに対して責任があります。そのため、一定以上の知識が必要になりますし、また多くの登録ヘルパーは初任者研修を終えてヘルパーをしていますので、その指導を行うための知識、技術も必要になります。
しかし、介護福祉士や看護師は国家資格ですし、実務者研修修了者もまだまだ人数としては少ないといえますので、事業所として確保が難しいのが現状です。
サービス提供責任者が受ける研修
サービス提供責任者が必ず受ける研修はありませんが、その業務の特徴から研修を定期的に受けているサービス提供責任者の方も非常に多くいるのです。
ではサービス提供責任者が受ける研修とはどのようなものなのでしょうか?
サービス提供責任者が必要な知識としては介護保険の知識があります。特に訪問介護は在宅介護の要となるサービスですので、法改正などの煽りも受けやすく常に最新の情報をつかんでおかなければいけません。
サービス提供責任者は市や県などが主催する研修に参加をして最新情報を得ていきます。
その他の研修としては、在宅介護についての研修に参加する方が多いようです。
在宅介護はチームで一人の利用者を見ています。そのため、通所介護、デイケア、ショートテイの違い、またケアマネジャーはどんな仕事をしているのかなど、様々な事業所の役割を知っておく必要があります。
例えば、訪問した先で利用者から「リハビリしたいな」と言われたときにどこに連絡をするのかを把握しておく必要があります。また、他の事業所のことはわかりませんと答えてしまいますとサービス提供責任者の信頼は薄れてしまいます。
チームで働いているからこそ、他がどんな役割で動いているのか、どんな仕事をしているのか把握するために、研修に参加して情報を得ていきます。
まとめ
サービス提供責任者は今後ますます重要視されてくる立場にありますが、サービス提供責任者になれる方が限定されることによって、働く環境が良くなったりなどのメリットも考えられます。