女性が多い介護業界でトラブル回避するために気を付けたい4つのこと
厚生労働省「介護人材の確保について」によると、介護職員の性別割合は、女性73.6%、男性23.3%となっています。また、同データによると、介護の仕事をやめた理由のうち、人間関係の問題が23.2%を占めています。
これは、介護業界は女性が多く、中には派閥ができて人間関係でトラブルが起こるケースがあることが関係しているのでしょう。人間関係にストレスを抱えながら円滑に仕事をすることは困難です。そこで今回は、女性が多い介護業界で、同僚と円滑に仕事をするためには、どのような心構えや行動が必要なのか、詳しくご紹介します。
相手の意見や考え方を否定しない
介護現場には、介護業界での経験年数が長い職員もいます。過去に勤めていた職場のルールや方法にこだわり、今の職場のやり方を否定する人もいるでしょう。この場合、その職員のやり方を受け入れると施設側から叱られ、受け入れなければその職員に目をつけられるという板挟みになる場合があります。
このようなケースでは、相手の意見や考え方を否定せず、職場のルールに従うことが大切です。どちらかの味方をすると働きづらくなるため、両方ともバランスよく肯定することをおすすめします。
悪口やうわさ話を聞いても深く関わらない
女性ばかりの職場では、職員同士で悪口を言い合ったり、根も葉もないうわさ話をしたりする場合があります。このような状況が続くことで派閥が生じ、派閥争いが勃発するようになるのです。
そのため、悪口やうわさ話を聞いても深く関わらないことをおすすめします。また、悪口に同調すると、職場で広まるにつれて悪口に尾ひれがつき、最終的には自分が悪口を言っていたことになる場合もあります。
円滑に仕事ができなくなるばかりか、職場に居づらくなることも予想されるため、悪口やうわさ話には極力関わらないようにしましょう。
適度に人を頼る
介護の仕事は非常に幅広く、経験年数が短かったり経験が不足していたりすると、当然分からないことがでてきます。そのような場合、無理に自分だけで解決しようとすると、後から指摘されトラブルが起きる可能性があります。
そのため、分からないことはそのままにせず、人に聞くことが大切です。ただし、介護業界は人員不足によって介護士職員1人あたりの負担が大きいため、頼りすぎにも注意が必要です。
分からないことがあれば、自分で一度考えてみたり、調べてみたりしましょう。それでも分からない場合は、適度に同僚に頼りましょう。頼られる側としても、頼られていることに喜びを感じ、人間関係を良好に保ちやすくなります。
不満があるときは上司に相談する
特定のスタッフの介助の方法に問題があったり、やるべきことをやらなかったりする場合は、直接指摘するのではなく、施設長など上司に相談しましょう。上司は、現場の職員を取りまとめ、円滑に仕事ができるよう環境を整えることが仕事です。
そのため、問題のある職員に対しては、上司が直接指導することが望ましいのです。相談する際には、愚痴にならないように注意しましょう。また、「このまま続くのであれば上司から指導してもらいたい」と伝えることがポイントです。
今すぐではなく、「このまま続くのであれば」とワンクッション置くことで、上司としても指導の心づもりをしやすくなります。
まとめ
女性が多い介護業界は、人間関係のトラブルが起こりがちです。利用者さんに迷惑をかけないためにも、円滑に仕事をするためのポイントを押さえておきましょう。考え方や行動ひとつ工夫するだけで、同僚と円滑に仕事ができるようになります。
「相手を否定しない」、「悪口に加担しない」、「適度に頼る」、「上司に相談する」の4つをぜひ覚えておいてください。