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介護士必見【食事介助】のノウハウ

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介護士必見【食事介助】のノウハウ

介護士必見!食事介助のノウハウ

訪問医療
食事は三大欲求の1つです。私たちは起きていてもお腹が空くし、寝ていてもお腹が空きますよね。
食べないでいると生死に関わってくる、とても重要なことです。介護の現場では、何らかの理由で、食事の介助が必要な方が大勢います。
また、一歩間違うと誤嚥性肺炎の危険性もあります。介護をするみなさんや、介護をしてもらう被介護者の方にとっても、楽しく安全な食事ができるように、食事介助のやり方をまとめてみました。

食事の前にやる7つのこと

  1. トイレを済ませる
    食事の前のトイレはとても重要です。食事中にトイレが気になると、食事に集中できなくなってしまいますので、食事に集中してもらうためにも、事前にトイレを済ませてもらいましょう。
  2. 手洗い
    食事の時に手は色々なところを触ります。手に付いたウイルスなどが直接口に入ったり、スプーンなどの物を介して口に入ってしまう可能性があります。手をしっかり洗い、清潔に保ちましょう。
  3. メニューや、食事の確認
    食事の前に声をかけることで、食事を認識してもらいます。また、メニューを一緒に確認することで、何を食べるのか、食事への意欲を高めます。
  4. 姿勢を確認する
    正しい姿勢で、食事に集中してもらいましょう。顎を引き気味にし、やや前かがみの姿勢が基本となります。
    自分で座る姿勢を保てる方の場合は、なるべく座って食事をしてもらいましょう。椅子に深く腰掛け、足を床にしっかりとつけてもらい、やや前かがみの姿勢になります。車椅子の方も、なるべくフットレストから足をおろし、床に足をつけてもらい、良い姿勢を保ちます。
    ベッド上で食べる場合は、ベッドをギャッジアップし、その方に合わせて、背もたれの角度を30~90度にします。咀嚼するものは45度以上が安全です。90度の角度で食事をするとむせたり、口からこぼす場合は60度にします。必要な方には、枕を高くし、軽くうなずいた姿勢をとってもらいます。
  5. エプロンをかける
    食事中に食べこぼしがある方の場合には、必要になってきます。食べこぼしによって衣服や床を汚してしまわないように、エプロンをかけると衛生的です。
  6. 嚥下体操をする
    食事の前の準備運動をし、口をよく動かしてください。食べる時に必要な口や周囲の筋肉を動かして刺激します。唾液の分泌も促進し、摂食による誤嚥のリスクを減らします。
  7. 水分を摂る
    食べ始めはむせやすいので、水分を摂り、口の中を湿らせます。

食事介助の時の介助者の位置

食事介助の際は被介護者の斜め前に、被介護者と同じ目線になるように座ります。
正面だと、食事に集中できません。
真横だと、被介護者が横を向かなければならず、首に負担がかかりますし、食事しにくいです。

食事介助の時の食べさせ方

食べる時の一口の量が被介護者に合ったスプーンを使用します。一口の量が多いと食べにくく、誤嚥の危険があります。また、口に収まりきらず食べこぼしの原因にもなります。
食べさせる順番は、食形態の違うものを交互に食べさせると良いです。滑りやすいもの→口の中に残りやすいもの→滑りやすいもの…の順に食べてもらいます。
スプーンの口への入れ方は、口の端から入れ、舌の真ん中にスプーンを置きます。口を閉じてもらい、上唇に沿ってやや斜め上に抜きます。この時に、しっかりと口を閉じてもらい、食べ物を取り込んでもらいましょう。
食べ物を飲み込んだことを確認したら、次の食べ物を運びます。被介護者のペースに合わせた食事のスピードを心がけましょう。

食事の後は

口の中に食べ物が残っていないか確認します。
食べ物が口の中に残ったままだと、誤嚥や虫歯の原因になり、衛生的にも良くありません。可能な方は、歯磨きをしてもらうと良いでしょう。
食事の後30分程は寝ないようにしましょう。食事の後すぐに寝てしまうと、食べたものが逆流してしまいます。

最後に

忙しい日々の中で流れ作業になってしまいやすい食事介助ですが、被介護者のペースに合わせて、楽しくリラックスした食事の時間が過ごせると良いですね。
食事をしっかりとり、元気に過ごしてください。

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