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介護用車いすの選び方!便利な機能や助成制度もご紹介

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介護用車いすの選び方!便利な機能や助成制度もご紹介

ご自身で歩くことが難しくなった場合に用いられる福祉用具として、まず思い浮かぶものが車いすではないでしょうか。身体的な障害のシンボルマークとして古くから用いられている車いすのルーツは、なんと紀元前にさかのぼるとも言われています。
現代に至るまで、長く用いられてきた車いす。今回は介護用車いすの選び方についてご紹介します。

介護用車いすの選び方


車いすにはさまざまな機能と種類があります。使用する人に合わせた車いすを選ぶことで行動範囲が広がり、参加できる活動が増えることで楽しみや喜びにつながります。
選び方のポイントとして

  • 移動方法
  • 移乗方法
  • 身体機能

これら3つの要素を踏まえ選定することが重要です。

移動方法で選ぶ

車いすは介助者が後方から操作するだけでなく、使用者自身で操作して移動することができる福祉用具です。誰が、どのように操作して移動するかによって車いすの選び方も変わります。
移動方法による車いすの選び方を解説します。

使用者が手で漕げるなら自走型車いす

後輪についているハンドリムと呼ばれるグリップを掴み、使用者が手で漕ぐことが可能であれば自走型車いすを選びましょう。操作に慣れれば自由に移動できるため、歩けないことで生まれるストレスを軽減することができます。車輪が大きいため安定感があり、屋外でも安定した走行が可能です。

介助者が操作するなら介助型車いす

車いすの背もたれ後方にあるグリップを持って介助者が操作する場合は介助型車いすがおすすめです。自走型車いすより後輪が小さいことで小回りが利き、屋内での方向転換もしやすくなっています。グリップにはブレーキレバーがついている車いすもあり、下り坂などの移動も安全に行えます。

足こぎができるなら低床型車いす

手に障がいがある方や、片麻痺で左右バランスよくハンドリムを使うことが難しい方には足を使って車いすをこぐ方法もあります。車いすに座ったまま歩くように足を動かせば、ゆっくりと進むことができ、方向転換も足の力の入れ具合で調整できます。足のストロークが十分取れるよう低床型にすることで力が入りやすくなり、操作しやすくなります。

移乗方法で選ぶ

あるものからあるものに乗り移ることを移乗と言います。介護用車いすが必要となる方の場合、多くはベッドや便座等から車いすに移ることが多くなるでしょう。
介護用車いすには、移乗時に便利な機能を持っているものもあります。移乗方法によって取り入れたい車いすについて解説します。

ご自身で立ち上がれる方はアームレスト固定型を

車いすに座った時、腕をおける肘置き部分をアームレストと呼びます。介助がなくても手すりがあれば立ち上がれる方、屋内では歩けるけれど屋外の長距離移動の際に車いすを使用したい方にはシンプルなアームレスト固定型がおすすめ。脱着機能がなくフレームがつながっていることで揺れやがたつきが少なく、破損しにくいことがメリットです。

座位が安定している方は跳ね上げ式アームレストを

ご自身での立ち上がりが難しいけれど、支えがなくても座ったままの姿勢が保持できる方であればスライドボードを使用しての移乗が検討できます。お尻をずらして移乗するため、平行移動で邪魔になるアームレストが跳ね上げ式や脱着式の車いすがおすすめです。お尻を持ち上げなくても移乗することができるため、転倒のリスクを避けることができます。

寝たきりの場合はフルフラットになるリクライニング車いすを

寝たきりの方でも、スライディングシート等を使用して車いすに移乗する方法があります。フルフラットまでリクライニングできる車いすであれば、寝たまま移乗することができます。移乗後にリクライニングを起こせば、視界も広がり気分転換を促すこともできるでしょう。

身体機能で選ぶ

車いすには最も普及している普通型車いすの他にも、さまざまな種類の車いすがあります。身体状況に合わせて調整できる機能を持った車いすもあり、適切なものを選ぶことで使用者も介助者も楽になることが重要です。
使用者の身体機能に合わせた車いすの選び方を解説します。

座り続けることが難しい場合にはリクライニング車いすを

ふだん何気なく行っている「座る」という動作は、体幹を支える筋肉やお尻の感覚、平衡感覚など多様な要素から構成されています。さまざまな原因で座り続けることが困難になった方でも、リクライニング機能を用いて座位の負担を和らげることができます。

床ずれ予防のために体圧分散するならティルト付き車いすを

皮膚が長時間圧迫されることで血流が悪くなり、皮膚組織が壊死する床ずれ。臥床している時はもちろん、車いすに座り続けている時にも発生のリスクがあります。
予防として体圧を分散することが重要ですが、車いすの場合はティルト機能を使用することで背面に体圧が分散されます。前ずれしてしまった際にポジショニングを戻す時にもおすすめです。

円背が強い場合には背張り調整式車いすを

年齢を重ねると骨が脆くなり、痛みを伴わないいわゆる「いつの間にか骨折」を引き起こしやすくなります。胸椎や腰椎に起きた場合、コルセットなどで補正していなければ背中が曲がり円背となってしまうことも。車いすに座っても円背があると苦しい姿勢となってしまうため、背面シートの張りを調整することで安楽な姿勢を取ることができます。

おすすめの介護用車いす


介護用車いすのおすすめ製品を、種類ごとに紹介します。

自走型車いす

ケアテックジャパン 自走式車いす
基本的な機能を全て備えた自走型車いすです。サイドフレームがタイヤに沿ったアール状のため、移乗時にひっかかりにくく安全に乗り移ることができます。

介助型車いす

日進医療器 介助用車いす
シンプルで扱いやすい介助用車いすです。いつでも安全に乗れるよう、後輪はノーパンクタイヤを採用しパンクの心配がありません。

低床型車いす

カワムラサイクル 低床型簡易モジュール車いす
足こぎしやすいシート高40cmの低床型車いすです。各パーツを調整できるモジュール機能があり、使用者に合わせて最適なサイズに合わせられます。

アームレスト固定型車いす

ミキ BAL-1

アームレスト部のフレームがサイドフレームと一体化しているため、剛性が高く安定した車いすです。基本的なサイズのオールマイティーな車いすです。

アームレスト跳ね上げ型車いす

松永製作所 ネクストコア・マルチ

跳ね上げ機能と高さ調整機能を搭載した介助用車いすです。長時間の座位による身体への負担軽減のため、シートだけでなくフレームも姿勢をサポートする形状になっています。

フルリクライニング車いす

カワムラサイクル フルリクライニング車いす

背もたれを倒すとフットレスト部分も連動して挙上し、ひとつの動作でフルフラットになる車いすです。アームレストも邪魔にならない昇降式で、ベッドからの移乗もスムーズに行えます。

リクライニング車いす

カワムラサイクル リクライニング車いす くるーん

国内車いすメーカーのカワムラサイクルが、リクライニング時の姿勢も考えて作った車いすです。リクライニング時にずれてしまう頭部分にはビーズを用いたヘッドレストを採用しています。

ティルト車いす

ミキ グランドフリッチャー

リクライニングに加え、体圧分散効果があるティルト機能、フットエレベーティング機能も搭載した車いすです。オールインワンで使える多機能車いすになっています。

背張り調整式車いす

マキテック スタンダードモジュール車いす

背部シート内にある複数の張り調整ベルトを用いて、使用者の身体に合わせられる車いすです。腰部をサポートすることで、身体への負担を軽減することができます。

 

介護用車いすを利用する仕組みと助成制度


さまざまな種類がある介護用車いすですが、決して安いものではないため慎重によいものを選びたいものです。
介護用車いすをどこで選ぶのか、助成制度も合わせて解説します。

自費購入

店頭で販売されている車いすを現金等で直接購入する方法です。福祉用具を取り扱う事業所の他にも、ホームセンター等でも購入することができます。代金と引き換えに製品が手に入るため、最も早い取引方法と言えますが、タイヤのパンクやシートの交換なども実費となります。

レンタル

介護保険制度では福祉用具貸与サービスがあり、負担割合に応じて1割から3割負担でレンタルすることができます。ただし現行制度では、原則として要介護2以上の方のみ対象となります。事業所によっては実費レンタルを行っているところもあります。

購入費の助成

身体障害者手帳の所持、もしくは特定疾患受給者証の交付を受けており政令で定める疾患の方の場合、都道府県の判定によって車いすが補装具として給付対象になる場合があります。介護保険対象者の場合は介護サービス優先となりますが、身体状況により既製品の車いすでは対応できない場合、オーダーメイドの車いすを検討することもできます。

介護用車いすの選び方まとめ

介護用車いすの選び方について解説しました。
便利な道具だからこそ、生きがいを持てる生活を支援してくれるよりよい車いすを選びましょう。
今回の記事が参考になれば幸いです。

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