生活相談員ってどんな仕事をするの?
現場の介護職員と何が違うの?
そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私自身が生活相談員として、どんな仕事をしているのかを今回お教えしたいと思います。
介護職員の1日
生活相談員といっても介護の仕事には変わりがないので、まずは介護職員としての仕事が基本になってきます。
介護職員の仕事は
・利用者様の送迎
・バイタル測定の補助
・入浴、食事、トイレ等の介助
・利用者様の様子を常時観察し、必要に応じて記録を残す
・手作業の提供や、コミュニケーション
・行事企画の立案
おおまかにですが、これが介護職員の仕事になります。
事業所によっては利用者様全員を対象としたレクリエーションを行っている所もあるかとは思いますが、私が勤めるデイサービスでは集団でのレクリエーションを廃止し、極力個別もしくは少人数でのレクリエーションを行っています。
介護職員の1日にプラスして
それでは生活相談員はどんな仕事をするのか・・・。
現場の状況に合わせて介護職員と同様の仕事を行いますが、現場が回っているようであれば介護職員に現場を任せて生活相談員の仕事に入ります。
生活相談員の主な仕事は
・利用者様の実績入力
・ケアマネージャーに渡す利用状況報告書の作成
・担当ケアマネージャーやご家族へ必要に応じて連絡・報告・相談をする
・外部からの電話対応
・見学者の対応
・担当者会議やカンファレンスへの出席
・新規利用者様の契約
・利用者様の個別計画書作成
・請求業務
・利用者様に毎月配布するおたよりの作成
それぞれの事業所によっては多少の違いがあるかとは思いますが、
私自身が生活相談員として行っている仕事はこんな感じになります。
事務作業だけではない?!
生活相談員の仕事を上記にたくさんあげましたが、これはあくまで事務的な内容であって、実は一番大切なことが他にあります。
それは・・・
『営業』です。
介護職なのに営業?!と思われた方もいるのではないでしょうか?
生活相談員の立場ともなると、利用者様と関わる事がメインの現場職員の頃には大して気にしていなかった収支を常に気にしながら働くことになります。
利用者様が減れば赤字になりますので、利用者様を増やす為にはどうすればいいのか?
その答えが営業なのです。
今やデイサービスは利用者様が選べる時代になっていて、ケアマネジャーも担当の利用者様に合うデイサービスを探して提案をしています。
選ばれるデイサービスになる為の努力と、事業所の特徴を発信する事を怠っていては利用者様は減る一方・・・。
その特徴をケアマネジャーに知ってもらう為に、月に一度は営業に出かけます。
生活相談員として一番大切なこと
生活相談員はその事業所の顔と言われる程、重要なポジションになります。
生活相談員がどのように対応するかによって、利用者様の増減にも大いに関わってきます。
・あの事業所の相談員さんは困難事例もすぐに断らずに一緒に考えてくれる
・あの事業所なら担当利用者を安心して任せられる
・あの事業所に担当利用者を紹介したら喜んでもらえた
・何かあった時の報告・連絡・相談をしっかりとしてくれるので安心
こんな風にケアマネージャーに思ってもらえる生活相談員になる事ことが、とても大切なのです。そして『〇〇事業所の相談員さんは△△さん!!』 名前まで覚えてもらえるようになれば万々歳ですよ。
だって事業所の数だけ相談員がいるのですから、正直印象の薄い事業所は悲しいかな名前すら覚えてもらえないんです・・・。
実際に私自身も生活相談員になって最初の1~2年はなかなか名前を覚えてもらえませんでした・・・。ケアマネジャーに名前を覚えてもらえる生活相談員になることで、生活相談員として働く楽しさを更に実感できるはずですよ。